狛江ネットが継続的に行っている人権学習の提案

暴力防止プログラムのおとなむけワークショップ開催

 「子どもの権利を考える会」が昨年に引き続き子ども家庭支援センターとの共催で9月10日、17日の2回にわたって、就学前から小学校3年までの子どもを対象にCAPワークショップを行います。

◆子どもワークショップ
日時:2回に分けて行います。
1回目:9月10日(土)PM14:30〜15:40 
2回目:9月17日(土)PM14:30〜15:20
場所:子ども家庭支援センター1階わいわいルーム
参加費:無料
申し込み:問いあわせ先:子ども家庭支援センターたんぽぽ
TEL03-5438-6606, FAX03-3489-5189

 
 子どもとの共通理解を深めるために、そして私たちおとなが子どもの基本的人権(むしろ自分自身の人権)について考えるきっかけともなるように、子どものプログラムが行われる前におとな向けのワークショップが9月7日(水)に開かれました。私たちも参加しました。
 お孫さんのためにといらっしゃった方や私たちを除けばみなさん0歳から小学生の子どもを子育て中の若いお母さん方です。

 当日はPEACE暴力防止トレーニングセンターの代表安藤由紀さんが講師でした。

 CAPは1978年にオハイオ州のコロンバスで子どもへの性暴力事件をきっかけに、地元の強姦救援センターで開発されたプログラムです。現在は世界16カ国に導入されています。子どもの権利を役割劇(ロールプレイ)で表現し、問題に遭遇したときこどもが持っている本来の力を引き出すエンパワメントを目的としています。CAPワークショップを体験しながら子ども自身が考え、選択肢を広げる工夫がされていること、安心・自信・自由という人間の基本的人権など、について話されました。

 子どももおとなも本来人が生まれながらにして持っている基本的人権に気づき、自分を大切に考えて、だからこそ他人の人権・人間としての尊厳も大切に考えられ、行動できるようになるためのプログラムです。お母さんたちも2人一組になって子ども役、おとな役を交代しながら、子どもの感情や気持ちを受け止め、共感し、選択肢を一緒に探すロールプレイを体験しました。

 狛江市でも全小学校の4年生を対象に2001年から昨年まではCAPが実施されました。残念なことに狛江市の財政破綻が理由?でほんのわずかの額にもかかわらず今年度予算からおとなのためのワークショップ予算が削減されてしまいました。その上警察が行う護身術のセイフティ教室とは似て非なるものなのですが、今年度から小学校の判断でCAPかセイフティ教室かどちらかを選ぶことになってしまいました。今年は市内の小学校で実施されるところがなくなってしまうかもしれません。
 ぜひ校長、教職員の方たちに理解していただき、再開をお願いしたいものです。

 参加され、ワークショップを体験されたお母さんからは「つい子どもの行動にふりまわされいらいらする時がある。」など悩みや不安がだされましたが、おとなも安心して話せる相手を見つけて、自分の気持ちを率直に話すことがとても大事だと安藤さんから共感のこもった言葉をかけられていました。子どもたちとまずはご家庭でどんなやり取りが繰り広げられるのか楽しみですね。