水と緑の環境づくり・・・都市緑化の推進

2006年5月25日 15時47分 | カテゴリー: 食・環境

あなたはどんな住宅都市狛江をつくっていきたいですか?

 どんどん減っていく緑をどうやって保全できるのか、ご一緒に調査し、考えてみませんか。

 写真1 ここが都心とは思えないほどの緑のまとまり 中和泉S氏の屋敷林 

 5月21日の日曜日、初夏の陽射しの中をネット企画の樹林地めぐりを行いました。主に中和泉の屋敷林、塚、行政が買い取った樹林地などを見て回りました。市役所からすぐのところにも、いかだ道に沿って畑や屋敷林、保存樹などが続き、歩行の安全さえ確保できれば沿線は本当に緑の多いほっとする生活環境です。中和泉2丁目に入るとさらに緑のまとまりは大きく、深く、樹種も豊かです。しかし、屋敷の一部が整地されすでに住宅建設が予定されているような景色にもぶち当たりました。
 畑にはさんさんと陽射しを浴びて枝豆やさやえんどう、じゃがいも、茄子、ちょこっと頭を土の上にもたげた玉葱や羅紗のネットに包まれた路地のトマトなど瑞々しい野菜たちがいっぱいです。
 丸山永畝画伯が描いた昭和26〜27年ごろの狛江村の里山風景がその一角だけまだ残っているような錯覚を覚えるようなのどかさです。本当に大事にしたい狛江の風景です。
 次に訪れた公有地化した樹林地は、うっそうとして光も差し込まないような感じで、手入れの必要がありそうです。
 そして調布に近い竹林がこの樹林ツアーの最終目的地です。ほんの数十年前までは狛江の筍は料亭で貴重品として扱われるほど美味で、主要な産物だったのですが、現在では竹林の数も激減しています。訪れた竹林では筍狩りも楽しめるとか。いつまでも残っていてほしいと念じました。
 往きにひとつ、帰り道でも2つ塚に寄りました。兜塚は東京都の指定を受け保存は良好です。次に寄った経塚は墳丘の中央部しか残っていませんが、マンション建設に際して破壊されるところを危うく難を逃れた塚です。泉龍寺住職・檀家が買取、保存に奔走しマンションの管理組合と維持管理の協定を結んでいます。ここでの経験が岩戸南の土屋塚古墳の保存にも一部活かされました。狛江市内に残る歴史的文化的資源として景観を豊かにする大事な要素のひとつです。
 これからも残して保全していきたいと強く思いました。

 この企画は私たち市民の危機感からです。緑の恩恵をこうむっている時には、何も感じないのが大方の人だと思います。ある日突然樹木が伐採され、宅地開発がはじまり、マンション建設を知らされたり、駐車場になってみて初めて緑のある環境や景観の良さを実感することになります。
 緑の現況は、正確には空中写真から、300㎡以上の規模を抽出して判読しますが、私たち市民は緑のまとまりが消えていくことを緑視的に実感しています。市域のほとんどすべてが市街化されている狛江には自然植生はほとんどなく、人為的な代償植生がとってかわっています。が、狛江市民にとっては本当に大事な緑です。
 
 大きく育ったシラカシやケヤキ、クヌギ、コナラ、竹林などを目にすることができます。なんとなく狛江には緑が多いという幻想がありますが、緑被率29%といわれる緑の現況量の7割近くが畑(1/2)、多摩川の水面・水辺(1/2)で、都市公園、公共施設の植栽を除くと狛江の大事な緑は大部分を民有地の植栽に負っています。
 しかし充分な保全対策がないため、現在わずかながら残っている屋敷林などまとまった緑の樹林地の確保は危機に瀕しているともいえます。

 これまで狛江・生活者ネットワークはその保全のために都市緑地制度の活用、狛江市緑の基金の有効活用と募金や指定寄付、政策的な保全策としてミニ市民公募債による公有化の提案、保全のための市民活動の推進、大きく土地の利用ということでは都市計画マスタープランの策定、まちづくり条例の制定を提案、実現し推進してきました。

 都市にうるおいを与えるばかりでなく、人間は緑があると心がやすらぎ、なごみます。緑は地球環境問題の軽減にも深く貢献しています。どんどん減っていく緑をどうやって保全できるのか、ご一緒に調査し、考えてみませんか。

写真右 筍狩りも楽しめるN氏の竹林
写真左 中和泉の屋敷林につつまれ保全されている塚