ストップ!八ッ場ダム学習会を開催

2006年10月10日 13時44分 | カテゴリー: 市民自治・まちづくり

これでも、八ッ場ダムは必要ですか〜立ち止まって考えよう〜

10月7日午後八ッ場ダム(群馬県長野原町 吾妻川中流)をストップさせる東京の会幹事であり、小平市議会議員の苗村洋子さんを講師に市民の皆さんとダムの問題を学習しました。

当日はパワーポイントを活用し、本体工事にはまだ未着手で2015年完成予定といわれる八ッ場ダム周辺の環境、ダム建設構想の経緯、事業計画について治水、利水、地質、堆砂、住民の生活などの観点からわかりやすく学習しました。

1947年のカスリーン台風で大被害を被った利根川流域に関して、国は1949年に利根川治水計画を改定し、1952年に八ッ場ダム構想が浮上しました。1964年吾妻川に酸性中和工場が建設されたことを期に、反対期成同盟が発足しましたが、1965年から20年間にわたる八ッ場ダムの建設反対運動に疲弊しきった住民達は1985年生活再建案の覚書を締結し、翌年建設基本計画が策定されました。以後補償基準の問題を交渉し続け、01年に調印に至っています。しかし未だ代替地はほんの1部造成されただけです。その上造成地は山側の崩落が心配される土石流危険地帯に指定されているところなのです。私たちも川原湯に行ってその代替地を見ましたが、地盤などに不安を感じました。何にもない人工的なところにどうやって人の賑わいをつくりだしていくのでしょう。
その上、風光明媚な川原湯で旅館、民宿を営んでいる人たちの多くは借地借家人で、かなり高い地代の代替地で事業を継続することが困難だと考えています。

東京に住む市民にとっては脱ダムが世界的な潮流と聞いたことはあっても、それが本当は自分の生活と深〜い関係があることが実感しにくいかもしれません。何しろ私たち都民は蛇口をひねれば水がでるし、ダム建設で住み慣れた地域を追われるわけではないし、生業も奪われるわけでもありません。

それにしても、どの切り口から八ッ場ダムを検討してもメリットがないにもかかわらず、どうして国は建設することにこんなに固執するのでしょうか。公共事業のうまみが見え隠れしています。ダム建設に使われる私たちの税金は利息も含め8800億円にものぼります。

会場からは八ッ場ダムが完成したらその川の水がダムに流入することになっているとはいえ、「何故(草津・白根から流れてくる)強酸性水質の吾妻川に酸性中和工場を建設し、毎日川に石灰ミルクを流し続けて莫大な費用を投入しながら水質を中和させる必要があるのか、そんな水を本当に飲みたいと流域の人は思うのか?」となんとしてでもダム建設を進めたい国の姿勢に疑問の声が上がっていました。

その上、このダムが完成したら多摩地域での地下水利用はストップし、すべてを河川水に切り替える計画になっています。遠くのこんなに問題の多いダムより、足元の安全でおいしい地下水を見直すことこそ必要です。私たちの水源をもう一度考えて見たいと思います。

また、この学習会では国民、市民が知らない間に意見募集され、ほとんど市民意見の反映もなく決定されていく河川整備計画に対して、住民が声をあげる大切さにも触れました。
まさに私たち都民の水がめであり、八ッ場ダム流域の川が流れ込む利根川水系河川整備計画が2006年度中にも検討に入る予定です。私たちが声を、意見を上げる時です。

憲法改正問題(06年3月6日の狛江ネットHPの活動報告を参照してください)で伊藤真さんの指摘された「想像力を働かせる大切さ」
を川やダムの問題でも実行してみませんか?