食の安心・安全の回復に向けて、食品表示制度の抜本的改正について国への意見書提出を求める陳情、本会議で採択されました!

「分かって食べたい!」の思いが通じた?

 食べることは生きること! 食の安心・安全にこだわって活動している狛江ネットは、生活クラブ生協の組合員からの提案を受け、ともに署名活動を行い、社会常任委員会での審査の行方を見守ってきました。陳情項目は「加工食品原料のトレーサビィリティと原料原産地の表示を義務化すること」「すべての遺伝子組み換え食品・飼料の表示を義務化すること」「クローン家畜由来食品の表示を義務化すること」の三点。

 昨年9月18日に「食料の自給力向上と、食の安全・安心の回復に向けて、食品表示制度の抜本改正について国への意見書提出をもとめる」陳情が提出されました。9月議会の最終日に社会常任委員会に付託され、毎月議案に取り上げられては継続審査。国内自給力向上について、耕地面積の少ない日本でそれを求めるのは無理ではないか、などの発言も飛び出し、安全保障の根本にかかわる問題意識のなさに愕然としたこともありました。陳情内容は理解するものの、「自給力向上」の文言が文脈に沿わないという社会常任委員会委員長と副委員長の調整?を受けて、陳情を再提出という苦難の道のり。市民は冷静に応じました。

 陳情は8回にわたる委員会での陳情審査をへて、5月27日、全会派の賛成を得て本会議で採択されました。

 宮崎県では口蹄疫の拡大で畜産農家のみならず、県民の生活や観光にも甚大は影響が及んでいます。「食の安全が保障される当たり前の国に!」、課題山積の国政においても、菅直人新首相には自給力向上に向けた農業政策、第一次産業の復興も強力におしすすめていただきたいと思います。

*狛江市議会は陳情審査の際に陳情者(市民)の意見を聞くことなどには消極的で、傍聴席から歯がゆい思いをすることもたびたびあります。また議事録に残さないために「休憩中」と称して、発言・意見交換をすることが当たり前のように行われていることも大きな問題です。二元代表制における議会の役割を自ら貶めているともいえる現状のなかで、本会議に続き委員会の議事録公開が始まったことは一歩前進といえます。狛江市議会のホームページから本会議及び各委員会の議事録を検索することが出来ます。