必見!!ドイツ映画「アンダーコントロール」が見せる原発解体マニュアル

2011年10月6日 00時58分 | カテゴリー: 食・環境

フクシマがあっても、脱原発ができないってどういうこと!!

 日独交流150周年企画「未来のエネルギー」の新聞記事に惹かれてドイツ文化会館に出かけた。
 ドイツではチェルノブイリ以降原発全廃を決定し、すでに32基の原発のうち、15基が閉鎖され解体が進められている。フォルカー・ザッテル監督作品のドキュメンタリー映画「アンダーコントロール」はドイツの様々な原発関連施設を、まるで現場にいるような臨場感で映し出す。原子炉建屋に入り込み、内部を俯瞰する映像で原発が巨大な建造物であることを見せつける。テロ攻撃に対しては高さ300メートルの煙幕が10分から15分間町を覆ってかわす?装置があるとの説明には思わず吹き出してしまったが、SF映画のような操作室の大きな安全盤の前で、原発は人間がミスすることを織り込み済みで設計されていると自信たっぷりに話す技術者には、安全性さえ高めればすべてを制御できるというテクノロジー神話が垣間見える。ちなみにこの映画は2008年から手がけられ、今年2月にドイツで公開されている。
 廃炉・解体作業の様子や地下600メートルの廃棄物貯蔵庫の映像、分厚い防護服に身を包み、部品を手で1つずつ解体する様子や廃墟と化した分厚いコンクリートの原子炉建屋を機械で崩していく様子などは原発解体のマニュアルともいえる。、すでにこんな風に着実に解体作業を進めている国がある!ことは一縷の希望ともいえるが、建設費(465億円)よりも莫大な解体費・廃棄物処理費(885億円予定)が投入され、そこに人びとが働き続けなければならないということも現実だ。
安全盤の警報が鳴り続けて映画が終わる。どんなにテクノロジーで原発を制御できたとしても、万が一に起きる事故に対応して原発を止める事が出来るのは人間。ドイツでも一直線に簡単に脱原発ができたわけではないと監督の話もあった。日本が脱原発を選択し、制御・解体していくために息の長い、地道な運動が必要だと改めて肝に銘じた。(池座俊子)

★ 10日6日は「第4の革命」、7日は「イエローケーキ」が上映され、8日(土)には3本の映画とパネルディスカッションが行われる。事前にメールでの申し込みが必要。ぜひお出かけください。無料です。
★ 「アンダーコントロール」は11月から渋谷イメージフォーラムで上映予定。