までいライフ〜飯舘村の無念 幻のトマトジュース

2012年1月20日 22時40分 | カテゴリー: トピックス

 『までいのちから』(SEEDS出版)のページを繰るたび日本の美しい村の風景と村民の笑顔に出会える。福島県相馬郡飯舘村の3月11日午後2時46分以前の姿だ。

 牛乳から味噌汁のみそまで、保育園と小中学校の給食は村内産食材100%にチャレンジ!米粉のパンや飯舘牛の牛丼やハンバーグ、すき焼きまであるバラエティ豊かな給食で、2010年、東北農政局長賞を受賞。年2回は小学生が自分で早起きして手作り弁当をつくる日もある。ふるさと納税は子どもたちの発案でラオスの学校建設にも寄付され、相互交流も始まった。間伐材利用の木質チップボイラーは特別養護老人ホームで導入し、エネルギーの地産地消に取り組む。公用車は電気自動車で、週末は村民に貸し出す。さかのぼれば、1989年から5年間、ヨーロッパに「お嫁さん」を研修に送り出す「若妻の翼」は91人が体験し、女性たちは村の資源を活かしてパン屋、コーヒー店、農産物加工などを起業。イクメンなんて当たり前!09年4月からは村の男性職員に育児休暇を義務付けた「パパクォーター制度」も全国2番目にスタートしている。
ユニークな村づくりは、人口6000人余りの村を細かい20のブロックに分け、その地区ごとに村民が10年計画を立て、総額2億円の基金を使って実現してきたという。

 
 この本はまでいライフを発信するために編まれたもの。このような形で発刊されることがどれほど悔しいことか、想像するに余りある。電力の地産地消を目指してきた村が東京の電力消費者のための原発で故郷を追われることになってしまった。「都会の人の田舎になれれば」とグリーンツーリズムも始めていたのに、私たちが訪れることもできない。震災後にしか出会うことができなかった自分の不勉強を恥じている。

 そんな飯舘村のまぼろしのトマトジュース、震災前の2010年夏収穫され、缶詰にされたものが住民と一緒に避難していた!!完熟トマトの香りとともに、写真集の飯舘村の光景が思い浮かぶ。8月までが消費期限で、30缶入り箱がまだかなり残っているらしい。

 狛江ネットの事務所でも取り寄せて販売しています。1本100円、6本パック600円で、30缶入りは2900円です。収益はすべてJAそうまに送金します。購入希望の方は03−3430−1302へご連絡ください。(池座俊子)