「議会改革調査特別委員会設置を求める陳情」議会最終日議長裁決により不採択

狛江の市議会議員は議会を本気で改革する気があるのか!

6月13日は狛江市議会第二回定例会(6月議会)の最終日。議会改革調査特別委員会の設置の採択を可とする議員は10、否とする議員10の可否同数でしたが、最終的には地方自治法116条により議長(所属は自由民主党・明政クラブ)裁決で陳情は不採択となりました!

異口同音に「議会改革に取り組んでいく」「大筋理解はできる」というなら、なぜ議員全員が可としないのか理解に苦しむところです。

 狛江市議会を改革する議論を、現在の非公開そして一人会派の議員はオブザーバーとしてしか参加できない議会改革小委員会ではなく、市民に公開の場で,狛江市議会の課題・・・議会の公開性、議会への市民参加の保障、市の意思決定機関としての議会の権能を認識し実施することの不十分さ・・・をしっかり熟議して進めて欲しいという願いを込めて市民が議会に対して提出した「議会改革調査特別委員会設置を求める陳情」の可否が全議員に対して問われました。

一人一人の議員が挙手により賛否を表明する前に、なぜ賛成するのか、なぜ反対するのかを各会派が意見討論しました。

意見討論を行ったのは自由民主党・明政クラブ、日本共産党狛江市議団、狛江市議会公明党、狛江・生活者ネットワーク、社民党の各会派です。

今日までに都合3回議会運営委員会で陳情審査をしましたが、意見らしい意見を表明せず採決の用意ができているしか言わない会派、議会改革はやぶさかではないが・・・のような会派の様子は生活者ネットのホームページ上で報告してきました。 

以下は各会派の討論です。

1)自由民主党・明政クラブ  反対の立場から討論

議会改革には取り組んでいくが、調査特別委員会を設置して議会改革を議論するのは時機尚早である。現在の議会改革小委員会は非公開であるが,多数決でなく合議制を旨とし、少数会派の意見を尊重し、成果を残してきた。議会改革小委員会の中で公開・非公開、多数決・合議制なども含め、改善の余地があるか議論するのが妥当。

2)日本共産党狛江市議団   賛成の立場から討論

調査特別委員会を設置して議会改革を進めることはより前向きな一歩となる。議会が住民によりわかりやすく、情報公開し、参加を保障することは議会の基本であり、まちの発展に寄与する。無会派(一人会派)も議論に参加できるようにすることが必要である。

3)狛江市議会公明党     反対の立場から討論

陳情趣旨は大筋理解できる。多摩26市の状況を調査した。調査特別委員会の設置は議会基本条例制定の方向を決めたら必要だが、その方向性の議論は現在の議会改革小委員会で行うべきで賛同致しかねる。

4)狛江・生活者ネットワーク   賛成の立場から討論

すでに議会基本条例を制定して施行している多摩市をはじめ、お隣調布市も条例を制定し市民への第1回議会報告会を開いた。狛江市の意思を決定する議会が率先して改革をすすめ、市民とともに市政運営することで市民自治意識も高まるというもの。隗より始めよ。

5)社民党     賛成の立場から討論

議会は市政運営の言論の府。現在は議論を尽くして政策決定しているとは言い難く、各会派の主張止まりである。議会の仕組みを作ることが必要である。熟議と政策決定できる議会が必要。市民との直接対話をすすめるためにも議会基本条例は必要。

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これら討論でなぜ陳情が不採択になるのか???皆さんはどう思われますか? 参加は大事でプロセスが重要、情報提供が大事とどの議員も主張していますよね?情報公開条例も市民参加と協働に関する条例は、市民が本当に知りたいときに知ることができ、参加することができるようにルールをつくっているはず。なぜこと議会改革になると違うのでしょうか。

 

 (佐々木貴子)