ドキュメンタリー映画『もったいない』

7月12日(土)、運動グループ狛江地域協議会主催でドキュメンタリー映画『もったいない』の上映会を西河原公民館で開催しました。

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映画は暗がりでフードバンクの職員がスーパーマーケットのごみ箱をあさるシーンから始まる。消費期限前の新鮮な食品やオーガニックの高級食材まで捨てられている。フードバンク団体はこうした食料を集めて、貧困の人々に再配分。生産の現場ではバナナの太さや一房の本数まで工業製品のよう規格通りであることを要求され、多国籍企業が土地を収奪して作られたバナナ園で過酷な労働を強いられる。やっと出荷されても流通段階で傷んでしまえば、箱ごと処分される現状。生産、流通、小売りの段階で廃棄される経費はもちろん価格に上乗せされ、食品の高騰を招き、間接的に世界の飢餓を招いている。食品の3~5割が食卓に上ることなく廃棄される現状もさることながら、「報いられることのない労働」に心が痛む。目をそむけてはいけない現実がここにもある。

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2回の映画上映の間には、料理実習室でエコクッキング。野菜の皮を煮出した滋味あふれる野菜スープ、スイカの皮のぬかずけ、10年物の梅干しとゴマ、シソの葉のさっぱりごはんに豆腐ハンバーグ、牛乳かん黒蜜、黄粉添えというお財布にも体にも優しいヘルシーメニュー。食事をしながら映画の感想や食への思いを語り合いました。