公園力を高める~一人当たりの公園面積1.36㎡、公園の量と質のバージョンアップが必要だ

2017年3月6日 01時07分 | カテゴリー: 食・環境

いつ行っても、おおぜいの子どもたちや大人でにぎわっているとんぼ池公園。丁寧な市民参加で計画が検討され、現在も市民が管理を委託されている、

いつ行っても、おおぜいの子どもたちや大人でにぎわっているとんぼ池公園。丁寧な市民参加で計画が検討され、現在も市民が管理を委託されている、

市民がつくる水と緑のまちを標榜する狛江市。だが実は緑被率は26.05%、公園面積は一人当たり1.36㎡(平成22年)という悲しい現状がある。3月4日に都市建設部まちづくり推進課主催で行われた狛江市公園フォーラムには30人を超える参加者と10人以上の傍聴者が参加し、公園への関心の高さをうかがわせた。

市によれば整備済みの公園は児童遊園52か所、都市公園25か所の合計83か所、計画はあるが未整備の公園は12か所となっている。とんぼ池公園のような近隣公園(誘致距離500m)、街区公園(誘致距離250m)を地図に落とすと都市公園空白地域が市域の南側に広がっていることが歴然としている。狛江市では平成27年に4つの古墳を公園として都市計画決定。今年度予算案でも整備に向けた用地取得等の予算が計上されている。岩戸南の土屋塚がマンション建設で危機にさらされたときには市民が保存に向けた署名活動を行った。狛江100塚と言われた原風景を保存するために、古墳を中心とした土地を市が購入して歴史公園として整備することを私も強く訴えてきた。4つの古墳公園が狛江の新しい魅力となることを期待している。

この日は東京農業大学短期大学部環境緑地学科准教授、入江彰昭さによる『こんな公園があったらいいな』市民に愛される公園づくりと題する講演が行われ、公園の歴史と価値について改めて学ぶことができた。

◆都市公園の価値は以下の8つにまとめられる。(IFPRA2013)

・人間の健康と幸福

・社会的結束・コミュニティ

・ツーリズム

・不動産価値

・生物多様性

・大気の質、炭素の隔離

・水調整マネジメント

・冷却

◆公園はいつ生まれたのか

産業革命によってロンドンにはスラムが形成され、衛生状態が悪化。太陽のない街となった。その時代の都市と農村の階層別の死亡者の平均年齢は貴族階級がどの地域でも長生き。その広い敷地=パークの価値が注目され、公園を「都市の肺臓」として、1847年に最初の公園ができたという。日本では8代将軍徳川吉宗が江戸の町の外側、東西南北に4つ(飛鳥山、隅田川、品川御殿山、中野桃園)の公共遊園を創設した。日本最古の公園は福島県白河市の南湖公園で松平定信が「市民共楽」を謳って作ったという。

 

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「公園施設のストックの活用、公園のバージョンアップ、公園の新たなレクリエーションプログラム」など公園力を高めよう!という

当初武蔵野の森をコンセプトに設計されたが、子どもたちが遊べる遊具がほしいという声を受けて公園が拡張される際にアスレチックや土管のトンネル、コロコロ滑り台などが追加された、

当初武蔵野の森をコンセプトに設計されたが、子どもたちが遊べる遊具がほしいという声を受けて公園が拡張される際にアスレチックや土管のトンネル、コロコロ滑り台などが追加された、

提案はぜひ狛江市でも生かしていきたい。いつ見てもおおぜいの親子連れが集うとんぼ池公園は計画段階から市民が参加して構想を練り、現在も公園管理を団体が委託されている。市内の児童遊園をアドプトで管理している市民もいる。もちろん管理費が安くつくという利点もあるが、参加している市民にとってのコミュニティとしても大きな意味を持っている。

一方でワークショップでは公園管理をしている団体の高齢化も課題として挙がっている。どうしたら参加する人を広げることができるのか、という悩みも出されていた。

活用されていない公園をどうバージョンアップしていくのか、こうした問題も市民とともに解決していけたら素敵だと思う。

(池座俊子)