議会改革調査特別委員会設置を求める陳情は継続審査となりました!次回は3月25日9時からです。

 地方分権がすすむなか、二元代表制の一翼を担う市議会は市の行政課題をきちんと把握し、予算・決算審議にあたり、さらに市民ニーズを反映した政策提案ができるようになること必要です。今日の陳情審査では議会改革を求める市民の思いは十分に伝わらず、議会制民主主義に寄せる熱い期待に議会が答えていないように感じました。

各会派の意見は以下の通り。

明政クラブ 浅野議員*陳情項目に例として掲げられた調査項目について、インターネ ット中継以外は難しい。小委員会が公開されていないからこそ活発に意見交換ができる。

共産党 宮坂議員*地方議会の役割は増大、改革が問われている。これまでは小委員会は非公開であったが、参加者全員の合意が取れれば公開することは可能である。狛江は全会一致でやっていこうという立場でやってきており、公開制の小委員会で論議を発展させていくのが良い。

公明党 石川議員*小委員会の公開・非公開については開始する前に議論しており、公開するのであれば、合議制でなく採択制を取るべきではないか。

民主党 正木議員*小委員会で忌憚ない意見を述べるメリットはあるが、条例に基づいた委員会として公開して議論をすることに意味がある。議会は公開が原則。市民に見える形で議論していくときがきている。

社民党 市原議員*陳情は議会改革特別委員会の設置を求めるものであり、項目は例示に過ぎないので、趣旨に沿って議会改革の強化を検討すべき。公開する中で討論の経過を明らかにすることと合議制は相反するものではない。合議制といっても現在は議会運営委員会や議会改革小委員会では無会派はオブザーバーとしての参加になっていることも疑問。

辻村議員*開かれた議会への市民参画を高めることは大事だが、現在も小委員会があり、項目もカバーしている。パブコメや市民公募委員への応募が少ないなど市民の現状から踏まなければいけないステップがある。

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 プライバシーに関すること以外議会でオープンに議論し、論点が整理されて市民の合意形成にも資する議論ができることが大事ではないでしょうか。議会は合議制であることが首長に対峙する議会の価値だといわれています。「合議制だから公開できない」という主張には違和感が残ります。もう少し説明が聞きたいところです。ちなみに「狛江市議会での合議制」は全員が賛成したもののみ承認されるという慣例?で、何もしないことの隠れ蓑とすることもできるのです。

 徹底した活発な議論で、合意形成を高めることができる!狛江市議会の新しい時代を、切り拓いてほしいと願っています。(池座俊子)