目からウロコ 「省エネで発電」!

3月16日(日)、エネルギーシフトを実  現するこまえの会(代表 高木聡子さん)主催で学習会「どうなってるの?電気料金~請求書から読み解く電気料金の秘密」が開催されました。講師の山崎求博さん(足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ事務局長)は電気料金請求書を見ながら、電力料金のしくみを分かりやすくお話くださいました。二人暮らしで20アンペアの契約という山崎さん。それでも冷蔵庫や洗濯機は使えるけれど、暖房はカセットガスストーブ!だそうです。(これはちょっと真似できないかな?)。室内の熱の48%は窓から逃げていくため、窓から熱を逃がさない工夫が必要で、厚手のカーテンをして、できれば二重ガラスやん熱伝導率が低い木の窓枠を内側につけるとかなりの寒さを防げるそうです。

電気料金は契約アンペア数と電力量料金が基本。10アンペアにつき、273円。10アンペアごとに273円増えていくので、アンペアの見直しは有効です。アンペアダウンのために主な家電のアンペア数を紹介(東電のホームページにもあるそうです)し、アンペアの高い家電を同時に動かさないことや暖めるための家電は、電気を使わないものに変えるなど、実践的な工夫が紹介されました。

請求書にある燃料調達費は原油、LNG、石炭の基準価格を上回ったら請求(下回ったら差し引かれる)されるもので、電力会社は原発停止で火力発電に頼っているから燃料費がかさんでいると言っていますが、実は燃料費の高騰に起因しているのです。国家予算90兆円のうち、自由に使えるお金が40兆円。そのうち20兆円は化石燃料調達に使われている!だからエネルギー問題は経済の問題で、海外に流れるお金をいかに少なくして、国の予算を有効に使うべきだというお話は自治体にも家計にも通じる考えで、納得!。

また電気料金は、電気事業法第19条第2項で能率的な経営のもとにおける適正な原価に適正な利潤を加えたもの、とされています。そこには当然原発に関わる費用も含まれていますが、請求書には再エネ発電賦課金は明示されても原発に関わる経費は示されていません。(この隠蔽体質が問題!!)

以下の資料から見ると、自分が払っている電気料金にどのくらい原発に関わる経費が含まれている分かります。

東京電力(標準家庭)の電気料金に含まれている゜原発付加金゜

使用済み核燃料再処理等発電費

67円

特定放射性廃棄物処分費

20円

原子力発電施設解体費

15円

電源開発促進税

109円

合計

211円

1キロワット時当たりの額

0.73

(東京電力の標準家庭の電力使用量は290kW時/月(経済産業省提出資料をもとに日本共産党の吉井栄勝衆議院議員事務所が作成した資料をもとに山崎さんが作成)

エネルギーシフトのポイントは減らす・つくる・替える。省エネ設備の導入、再生可能エネルギーの導入、非電気エネルギーへの転換。「地球規模で考え、足元から行動する」ためにもっとみんなで学んでいきたいと思いました。(池座)