立川市根川での小水力発電実験

①流れに土嚢を置く

②傾斜をつけてピコピカを置き、13個の土嚢で流れをせき止める。土嚢の間の隙間をふさぎ、水嵩が増すのをしばし待つ。

④ピコピカに水が流れ込んでゆっくりスクリューが回転。3WのLEDの電灯が見事につきました!

8月23日(土)小水力発電交流会三多摩が主催する螺旋式水力発電装置(ピコピカ)を使った実験に参加しました。場所は立川市柴崎体育館前の根川。根川はすぐ近くにある下水処理場の処理水を使った小さな流れですが、体育館の敷地や川の周りの緑化は風情があり、ほっとする空間になっています。車から土嚢とピコピカを運び、写真のように発電実験。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しの落ち葉は流れていきますが、小枝が引っ掛かるとスクリューが止まってしまうので、手で取り除きます。上流に落ち葉除けの金網を置くとよいかも。小さな流れで電気がつくられるのを目の当たりに、参加者一同感激。こうした装置を大量の水を使うプール等の水循環の回路に組み込めば、体育館の電力をまかなうことができるのではないか、等夢をふくらませました。

狛江市でも行政提案型市民協働事業に小水力発電の可能性を調査研究する団体が手を挙げています。地域のエネルギーを地域で自給する!、使う電気はその場で自給する!ことを設計・建築の段階から組み込んでいけたら素敵ですね。

 ピコピカは大きさが280×380×1085㎜、重量18.5㎏で、発電量3~10W(落差10㎝、流量10リットル/s)。大人2人がかりで移動が可能です。もともと身近な場所で、実用的な電力を供給する目的でつくられ、農業用水(U字溝)に置いて、街灯や獣害防止用電柵に使用したり、災害時の広域避難場所に設置するなどが想定されているようです。 

販売は特定非営利法人地球の未来(岐阜県恵那市)、研究開発は(有)角野製作所・NPO法人地球再生機構、製作(有)門野製作所。組み立てキット(LED街路灯月)で10セット価格750,000円プラス税金(1セット価格82,500円+税金)別途送料。

(池座俊子)