季節外れのこもまき?

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「六郷さくら通りの桜の木に夏からこもまきがしてあるけど、なぜ?ふつうは冬にむかってするよね」という疑問をうけ、市役所に問合せしました。都道の樹木なので管理している東京都に問い合わせてくれて疑問は見事に解消!

桜の木には9月~10月にかけて毛虫が大量に発生することがあります。モンクロシャチホコという蛾の幼虫で、人には害は及ぼさないそうですが、葉っぱばかりでなく新芽も食い荒らすことがあります。そのため7月ごろに10mmほどの穴を開けて薬剤のカプセルを樹木に打ちこみ、樹木が水を吸い上げるのと一緒に殺虫効果を隅々までいきわたらせて、害虫が近寄ってこないようにする効果があるそうです。
そして、その穴の保護のために杉の皮を巻いているそうです。穴自体は半年ほどで埋まるそうですが、同じところに何度も穴を開けるのは良くないので、次年度は別のところに穴を開けるための目印として、一度穴を開けたところに巻いた杉の皮は残したままにしているそうです。そのため、一本の木で何箇所も皮が巻いてあることになるようです。

私も自転車でよく通る道で、サクラの季節は花を見上げていますが、このまきもの?には全く気が付きませんでした。農薬に頼らない防除対策として、こんな試みもされているんですね。身近な環境にもっと目を向けていきたいと思いました。

ちなみにモンクロシャチホコについては国立市のホームページにわかりやすく紹介されています。http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/about/about1/sizen/midori/1465447614706.html

化学物質に頼らない暮らし、すすめたいですね。東京都の化学物質子どもガイドラインも参考になります。http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/chemical/chemical/kids/insecticide/index.html