新年に寄せて
アメリカ大統領選でのトランプ氏の勝利、ヨーロッパにおける右派勢力の台頭とテロの横行。政治家がまるで見世物のように人々の中にある不満をあおり、貧困と格差に分断される側から命を懸けての反撃が行われる。民主主義や立憲主義といった人類が積み上げてきた価値観が崩れていく危機を感じざるを得ない。そして政治家の言葉の軽さは日本も同様。「わが党は結成以来一度も強行採決したことはない」と言い放つ首相のもとで憲法施行70年となる2017年が明けました。
昨年7月の参議院選挙で、自民・公明の与党が、改選議席の過半数を大きく超え、衆参ともに憲法改正案の発議に必要な3分の2の議席を確保してしまいました。自民党の憲法改正草案を読めば、彼らが描くのは人権や多様性、表現の自由などが全く尊重されない国であることは明白です。
3・11以降、脱原発は多くの国民の思いであるにもかかわらず「原発事故の想定外の経費を払うため?に原発再稼働する」という主張に至っては、論理的正当性がみじんもありません。
年頭に希望を見出すとしたら、「未来は変えられる」ということにつきます。
かつてネットの選挙スローガンであった「市民力・地域力でまちをつくる」は確実に広がっていることを実感しています。今年も地域でたくさんの人とつながって、住みたいまちを自分たちでつくる活動を続けます。政治をあきらめない、人任せにしない。もちろん都議会議員選挙に向けても、世田谷ネットが擁立を準備している岡本京子さんとともに活動していきます。
狛江ネットは今年、もっと暮らしを語ろう、政治を語ろうと呼び掛けます。気軽なおしゃべりや対話の中から、たくましく、未来を変えていく力をつけていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
狛江・生活者ネットワーク 代表 池座俊子