みどりに育む未来社会ーゆたかなみどりのこまえ郷
2月4日、狛江市環境部環境政策課主催で行われた掲題の講演会は、日曜日午前中の開催だったせいか、若い人の参加も目立ちました。講師の東京農大地域環境科学部地域創成科学科 地域デザイン学研究室宮林茂幸さんは多摩川源流大学で子どもたちに体験授業を行うなど実践の人でもあります。
緑の散策は①五感に働きかけ健康になる②免疫成分の分泌を盛んにする③殺菌作用によって健康体を作るなどの効果がありますが、それは植物が生命を維持するため、また自らの成長を促すために、フィトンチッド(木の香り)を幹や葉から大気中に放出していることや植物から出る揮発成分、テルペン物質には殺菌作用があるからなのだそうです。散歩や体験農園でリフレッシュしている私は農地や樹林地・緑地を守って広げていくことが、住み続けたいまちにつながると意を強くしました。
狛江市における緑の役割として環境改善、安全性・防災性を高める機能、都市景観、レクリエーションの場、癒しの空間などがあげられます。改定が予定されている緑の基本計画では都市農業をどう守るのか、市民のお金と労力で行われている私的領域の緑の保全・拡大の推進や既存の公園の有効活用などに市民の力を生かす仕掛けが必要だと思います。(池座俊子)