学校や地域で見聞きするなかで日本の皆さまにお伝えしたいことがたくさんありますが、今日は学校のこと、子育て支援のことを取り上げたいと思います。
《開かれている教室》
一つのクラスにたくさんの人が関わっていて、開かれている教室という印象があります。いろいろな人が出入りしますが、子ども達は気に留めず自分のしている事を続けています。
低学年は発表の場として、校長先生や他のクラスに自分が書き上げた物、簡単な実験、朗読、小さな劇などを見てもらいに行くこともあります。校長先生に見せに行った時は特別なシールを貼ってもらえます。
コンピューターのプリントアウトは事務室に出て来るので、子ども達は自分が書いた物を各自取りに行き、事務の人に「well done!」と褒めてもらって教室に帰ります。
教師が研修などで居ない時は、代わりの先生が外部から来て授業をします。学習補助の先生も入ります。混合クラスの活動もあります。新入生のお母さんがしばらく一緒にいることもあります。日本から来た私の友達は2日間クラスに入れてもらって参観したり、一緒に作業したりさせてもらいました。
《課外活動》
この学校には、チェス、ネットボール、体操活動、キーボード、テニス、聖歌隊、などがあります。小さい学校ですので、先生はほとんど関わらず、朝学校が始まる前や昼休み時間などに父兄やそれ専門の人が指導しています。
ネットボールの場合、先生はあくまでコーディネーターで、お母さんのコーチが毎週金曜日に練習を指導し、毎土曜日に10回に亘って持たれる、市内の学校対抗の試合に臨みます。試合の後は勝っても負けても良かったところを褒め、その日のベストプレイヤーには持ち回りの小さいトロフィーを渡します。担当の先生は月曜日に結果や試合状況についての報告を受けます。
《母子手帳》
育児書の役割も兼ねている内容で心と身体の健康と安全、対応の仕方について書いてあり、助けが必要な時はどうすれば良いかが書いてあります。
本を開くとPlunketの担当看護婦の名前、クリニックの情報、Woman’s Restの場所と電話番号、最寄のプランケットファミリーセンターの情報、カーシートのレンタル番号があります。
最後に、妊娠中から生後1ヶ月までを看てくれるミッドワイフが終わったらすぐにプランケットの看護婦に連絡を取るようにと書いてあります。このように妊娠から幼児期の子育てまで具体的な誰それさんが看てくれるというシステムがある事はお母さんにとって心強いと思います。