私たちは「地下水を守りながら飲み続けたい」「湧水の復活を図りたい」と願い、このシンポジウムを企画しました。今でも水道水の100%が地下水である昭島を会場に、多摩の地下水・湧水の現状を知り、明日を展望します。
第1部 報告
1)会の活動の目的・経緯・地下水の話
…長谷川博之(昭島環境フォーラム)
2)水道水源としての地下水の現状と課題
…鈴木英彦(善水道東京水道労働組合)
3)湧水の現状と課題
…神谷博(水みち研究会)
第2部 パネルディスカッション
テーマ わたしたちの地下水〜保全と利用
市民の活動から見えてきたことと、行政が考えていることを互いにぶ つけ合い、地下水の保全と利用を参加者全員で考えます。
中村眞一(東京都多摩環境事務所環境改善課長)
臼井三男 (昭島市水道部浄水係長)
坂倉典子(府中井戸ばた会議)
小山美香 (小金井市議会議員)
渡部 卓(東久留米湧水・清流保全条例研究会)
星野充康 (手打そば 若松)
○ゲスト 北川攘一 昭島市長
上原公子 国立市長(予定)
日時:2006年1月28日(土)13:30〜16:30
場所:昭島市役所(1階)市民ホール
住所:昭島市田中町1-17-1
電話:042-544-5111(代表)
●昭島市役所へはJR昭島駅南口から徒歩約15分
資料代:500円
主催:多摩の地下水を守る会
問合せ先:事務局 090-2494-1232(坂倉)
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狛江・生活者ネットワークは2002年に狛江市議会において「狛江市地下水保全条例」を議員提案しました。(結果は残念ながら否決)
東京都は安全でおいしい地下水を工業用水として使うのではなく、質・量の両面で保全し、東京都の大事な水道水源として位置付けてほしい、さらにはるか遠く荒川や利根川の上流の山々や村々を壊し、ダムを作り、わずかな表流水を首都圏の水源とする政策を転換するべきだと判断したからです。
中流域にある狛江市民が地下水保全の為に出来ることは、降った雨を流域下水道を通して東京湾に一気に流してしまうのではなく、地下に戻すことです。この条例は新規の開発や家屋に雨水浸透ますを設置することを市が積極的に進め、水質の保全に努めることが主旨でした。
狛江市議会では否決されましたが、その後小金井市議会、続いて東久留米市議会では条例が可決、制定され、地下水の保全と活用への取り組みが進められることになりました。
狛江市はわずかですが、上水の11〜13%程度の地下水を都水(大部分は利根系河川水)に混ぜています。安全でおいしい上に夏は冷たく、冬はそれほど冷たくない地下水。上流からの緑や緑地の確保、都市計画まちづくりなど総合的な対応が必要なことは言うまでもありません。たかが地下水、されど地下水です。