市長の所信表明では、財政再建のためほとんどすべての新規事業を凍結して臨んだ3年間の緊急行動計画の成果が上がった、経常収支比率も18年度決算では96.2%(26市中あきる野市に次ぐワースト2)に、起債残高も繰上げ償還をして来年度2008年に予想されていたピークは免れたと述べています。
市民の満足度はどうだったのでしょうか。ピンチがチャンス。苦しいときにこそ平時以上の市民の知恵、市政運営への市民参加が必要と生活者ネットワークは繰り返し提案していましたが、いまや市民参加は形ばかりになってしまった感があります。
小手先の利益誘導ではなく、生活者ネットワークは市民自治が本当に根付くような支援を行政が行い、それによって市民が主体的に活動を組み立て公共を担ったのかをしっかりと検証していきたいと思います。
08年度予算の重点事業の一つに医療費の適正化を目的に4月からは東京都全域での後期高齢者(75歳以上)医療制度の創設、基本健診から予防医学に基づく特定健康診査(メタボと生活習慣病)へのきりかえがあります。条例の整備と並行しての提案になります。住民への周知は万全でしょうか。
生活者ネットワークも継続して要望してきた耐震補強工事の促進に関しては、遅すぎる感もありますが、やっとここで未実施の複数校への予算化に踏み切りました。何時きてもおかしくない震災。避難場所ともなる小中学校体育館などを中心にした耐震補強工事が来年度予算で提案されました。
大きな計画としては新たな狛江市基本構想・基本計画の策定、公共施設再編プランの公定化が予算計上されています。策定順序が逆ではないかと思われる部分や、予算付けに関しては今後しっかりと精査していきます。
財政の再建に関しては予断を許しません。その対策が見えてきません。
また、市民要望にどののように優先順位をつけて取り組むべきかも検討していきます。
予算書は5階の501号室(企画経営室 財政担当)で頒布しています。市民の皆さんも手元に置きじっくりみるか、図書室で閲覧し、お気づきの点を是非ご意見ください。