日本という裸の王様が、自分の本当の姿にやっと気付いたということかもしれません。
それにしても、多くの労働者が仕事も住まいも同時に失ってしまった事態をどれだけ改善できるのでしょうか。
有り余る金を利殖に回し、投資で太る人がいる反面、ワーキングプア、ネットカフェ難民、貧困の連鎖などのことばも生まれ、派遣切り、リストラは他人事ではなくなりました。
社会保障制度がなかったわけではありません。古くは奈良時代、正倉院文書にも寡婦への手厚い福祉が記されているのを曝涼の際に目にしたことがあります。しかし現在の国の社会保障制度も地域のセイフティネットも明らかにひずみが出ています。
生活者ネットワークは「政治は私たちの暮らしを豊かにする道具」であると確信します。だからこそ私たちは声をあげ、同時に課題解決のために市民同士が連帯して市政に取り組んできました。
今こそその連帯をもっと強くし、人々が安心して暮らすことのできる政治を地域から再生しなくてはなりません。お任せと無関心はやめましょう。目を見開いて自分のまちの政治に多くの市民がかかわって、少しでも先の展望が開けるよう活動を積み重ねていきましょう!
地域主権の時代です。それは市民が声を出すこと、声を出せるようにする工夫も自治体の腕の見せ所です。市民活動の活性化を支援し、それらがネットワークし、まちに必要な機能やサービスを生み出し、雇用も創出できるようになるためには行政も市民も双方が成熟することが求められています。市民協働とはそのことの上に初めて成り立つものだと思います。
2009年は多くの市民のみなさまから生活に密着した切実な一言提案を頂戴しました。
狛江・生活者ネットワークは、市議会議員吉野芳子とともに、それらを政策化し、行政に提案または議会での一般質問に取り上げ、予算要望に反映して参りました。
心からお礼申し上げます。
新しい年がみなさまにとって希望のもてる良き年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
私たちも頑張って活動してまいります。どうぞよろしくお願い致します。