第5回 一日冒険遊び場 in Komae

落ち葉を踏みしめて遊んだよ!

  12月18日、日曜日。住宅地に囲まれた狛江市ののびのび公園は一日冒険遊び場になった。旗が立てられ、車で段ボールやロープなどが運び込まれる。いつも協力してくださっている地域のおじさん達の周りでは早速ベイゴマを回す子どもたち。大縄跳びも始まった。いつの間にか男の子たちが段ボールでトンネルを作り始めた。「ちゃんとできるまで入らないで!」と声をかけながら次々に段ボールをつなげていく。プレイリーダー風太とお父さんたちはござを木の幹に巻いてからロープを張り巡らす。
 今日のメインイベントは「お菓子の家をつくろう!」。段ボールで煙突や窓まである素敵なおうちが出来上がっていく。お昼過ぎ、おにぎりを食べたらお菓子の家の仕上げ。泡立てた生クリームでお菓子をはりつけていく。お菓子の家が完成したころにはおなかもいっぱい!?
 今日は大学生のお姉さん、お兄さんがボランティアで参加し、子どもたちは手をつないだり、おぶさったり、追いかけごっこをしたり。落ち葉の上をダンボールで滑るのにも手伝って!の声がかかっていた。
 近所の方も手作りベンチを運んできてくださったり、どんな遊びをしているか様子を見に来てくれ、喫茶店はトイレを自由に使わせてくださった。

厳しい経済状況の中でおとなも生活に追われている。子どもの存在が相対的に軽視されている今、改めて自治体が子どもの育ち・子育て支援策を進めなければならない。 子どもたちがいつでも遊べる常設の冒険遊び場はきっと地域や、いろんな世代の人の交流の場になる。他の議員からも候補地にどうか、と案が寄せられてくるようになった。若いママ、パパが「狛江の子どもたちのために忙しくても、今頑張る!」と活動している思いを行政は受け止めてほしい。
 
 地域に居場所がある、声を掛け合う関係がある、相談できる人がいる、大事にされた思い出がある、そんなことが失意のどん底でも、何かの希望につながるかもしれない。
(池座俊子)