狛江市立発電所〜地域からエネルギーシフト

狛江市小学生環境サミット〜未来への希望を感じた日

1階の昇降口の設置された画面で、リアルタイムの発電量と実績などが分かりやすく示されている。校内のお知らせやこどもたちの写真も見ることができる。
1階の昇降口の設置された画面で、リアルタイムの発電量と実績などが分かりやすく示されている。校内のお知らせやこどもたちの写真も見ることができる。
 瀬戸内海に浮かぶ祝島の真正面に、中国電力による原発建設計画が持ち上がって28年。島民は漁業補償金を受け取らず、一貫して建設に反対してきた。島では海藻やタイを採り、無農薬のビワを栽培して、千年も前から豊かな生活が続けられている。

 今日2月19日から渋谷のユーロスペースでロードショーが始まった鎌仲ひとみ監督作品「ミツバチの羽音と地球の回転」は祝島とスウェーデンでエネルギーの自立に取り組む人々を描き、未来のエネルギーをどうするのか問いかける。

 偶然なのだが、狛江市小学生環境サミットに参加した私は、第三小学校でも太陽光発電がはじめられたことを知った。20キロワットの設備が屋上に設置され、学校で使う電力の一部に使われているわけだが、冬休みなどで授業日数が少なく、晴天の日の多かった1月は、発電量が使用量を上回り、売電され、近隣の家庭で使われたというのだ。サミット終了後、太陽電池設備を見学させていただいた。晴れ渡った屋上からの眺めは素晴らしく、近くの第6小学校の屋上の太陽光電池も見えた。

 多摩川や野川で観察したり、遊んだりしながら子どもたちは命や環境を大切に思う気持ちを育み、守っていきたいと行動を始めている。水辺の学校の竹本さんをはじめとした地域の方たちの力に負うところもおおきい。狛江の地域力、市民力に未来への希望を感じた一日だった。(池座俊子)