測って食べるのは大事なこと…こんな時代になってしまった

市民が自主的に放射能測定を行う市民測定室ができました

 放射能の影響についての考え方には大きな隔たりがあります。しかしチェルノブイリ原発事故後の市民、特に子どもたちの放射能の影響による健康被害は5年をピークに、25年が経過した今もつづいています。
 狛江で子育てしている親たちの心配は尽きるところがありませんが、「何を食べさせるか」、少しでも安全な西の産地のものを探して買い歩く生活は精神的にも経済的にも大きな負担となっているとの話も寄せられています。国より厳しい自主基準を持ち、検査結果を公表している生活クラブ生協でも、安心できないという方もいますし、田舎から送ってきた米を子どもに食べさせても大丈夫か、と不安を持っている方もいます。きちんと図りながら、データーを蓄積して納得できる判断基準をつくっていく、という上田昌文さんの提案が現実的なのではと感じています。
 
 先日高木仁三郎記念・ちょうふ市民放射能測定室が設立され、農産物や地域の土壌や落ち葉、たい肥を身近で測定することができるようになりました。狛江・生活者ネットワークは地場野菜の学校給食への導入を提案し実現していることから、先日地場のじゃがいもを購入して食品の放射能分析を行ってもらいました。1キログラム以上の野菜をみじん切りして持参し、測定室でフードプロセッサーでペースト状にして日立アロカ社のNalスペクトロメーターで90分測定。別紙のようにセシウムは不検出でした。ジャガイモを刻みながら、全国でこうした調査にかけられる手間とお金、廃棄されていく食べ物を考え、暗澹たる思いを禁じえません。

問い合わせは、 高木仁三郎記念・ちょうふ市民放射能測定室
調布市布田2-2-6 みさと屋内 042-487-1714
またはホームページから

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