雄弁な詩人アーサー・ビナードさん、原子力と核開発の核心を語る

ことばにこだわり、ことばを取り返し、非暴力で社会を変えなければならない

1月30日に開催された東京・生活者ネットワークの2013新春の集いでは第1部の基調講演の講師としてアメリカ合衆国ミシガン州生まれの詩人・随筆家・翻訳家のアーサー・ビナードさんをお迎えした。

ロンドンオリンピックの写真の下に「この感動を次は、東京で!」と書いてあるオリンピック招致宣伝のためのポスターを見て、ビナードさんは邪推する。「日本はリオデジャネイロのオリンピックに参加しない!?あるいは参加しても1つもメダルを取らないつもりなのだ!」軽妙な話しぶりで笑わせながら、アメリカのマンハッタン計画と原爆、核開発の核心へと話は進む。「アメリカの兵士100万人の命を救うために、仕方なく投下したという2発の原子爆弾」「ピカドンと発した広島の生活者の言葉の重み」そして東京オリンピック招致でリセットし、忘れさせたいフクシマ原発事故。

硬軟取り混ぜて、巧みに演出される政治。私たち自身がことばを取り戻し、事象をしっかり把握し、表現し、話し合い、民意をまとめ上げていくことの気の遠くなるような道のり。でもそれをあきらめてはいけない。暗い年明けだったがおしゃべりな詩人の、心からのメッセージを受け取って、小金井市議会議員選挙、都議会議員選挙への力としていきたい。

東京・生活者ネットワーク新春の集いでの基調講演「福は内!プルトニウムは外!」はこちらから。7分過ぎからが講演です。(池座俊子)