全員協議会~(仮)狛江市議会 議会報告会&意見を聴く会」の試行的開催について
議会報告会の開催を求める市民の陳情を契機に、議会運営委員会で検討を続けていた狛江市議会は、3月22日全員協議会を開きました。これは議会報告会の開催「推進派」から出された試行的開催についての提案について、議員全員で議論すべきという「慎重派」の意見を受けてのものでした。
全員協議会では議員の活発な意見交換が行われると期待し、陳情者をはじめ、関心ある市民が傍聴に駆けつけましたが、事前の質問事項に対して「推進派」が答弁するという形式で、30分ほどで終了。全員協議会とした必要性には疑問が残りました。議員全員が当事者意識を持つための提案だったのかもしれません。
この場では慎重派から「議会報告会は、『政治活動』の場ではなく、議会を構成する一員としての立場で、議会全体として『議会活動』として取り組みものである」との確認がされ、推進派からは「市民から質問が出された場合は、原則として委員長や議長が答えるものとし、会派で考え方の違う問題について質問が出された場合の回答は、議会の中で、様々な考え方があることがわかるような回答とする」と具体的な対応が示されました。
また各報告会ごと、「事前準備会」と「事後検証会(反省会)」の協議会的な場を設け、運営等の問題があればルールの見直しも含め検討することなど、「慎重派」からも積極的な提案がありました。
試行的開催が議会運営委員会で合意されれば、時期や具体的な進め方についての話し合いが始まるようです。ようやく少しだけ、「開かれた議会」への光が見えたといってよいのでしょうか。 慎重なやり取りの中から、動き出すエネルギーが生み出されたと信じたいです。(池座俊子)