会場を埋め尽くした人たち 八ッ場いのちの輝き 

2006年10月10日 16時30分 | カテゴリー: 市民自治・まちづくり

八ッ場から地域の再生を考える

10月9日の午後、日本青年館大ホールは1300人の人たちが会場を埋め尽くし、川の問題、水の問題、公共工事や開発の問題を語り、考え、次の自分の行動に思いを馳せました。
右の写真はボランティアでイベントを手伝ってくれた若者たちと加藤登紀子さんです。

「八ッ場といのちの共生を考える」実行委員長の渡辺洋子さんからは開会に際して「あなたは八ッ場を知っていますか?
利根川上流の吾妻渓谷。800年の歴史をもつ鄙びた温泉がある山あいの村。ここに日本最大級のダム建設の話が持ち上がったのは、半世紀前のことです。
これまでに2000億円以上が使われましたが、ダムはおろか、水没予定地の道路や代替地の一部造成が進んでいるだけ。しかも専門家の間には、目的である治水と利水を疑問視する意見があります。下流の首都圏に住む私たちにとって、上流の人々の暮らしや故郷を消滅させてまでも、本当にダムは必要なのか?ダムありきでもダム反対でもなく、ゼロベースから考えてみませんか。」とアピールがありました。

イベントのメインはこの運動に協力を申出てくださった加藤登紀子さんを中心としたトークとライブです。

トークは加藤さんに加えてナビゲーター役の放送タレントの永六輔さん、コメンテーターは新潟大学教授の大熊孝さん、水問題研究家の嶋津暉之さん、都市計画コンサルタントの司波寛さん、ゲストは駆けつけて下さった劇画家であり声楽家の池田利代子さんとカヌーイストの野田知佑さんでした。

それぞれのコメンテーターからは八ッ場の課題について簡潔な指摘がありました。国の政策、事業に責任者がいない、だれもその責任を取ろうしない、日本はどこに向かうのかとの永さんの発言に会場の人たちは我が意を得たりと怒りを確認しあうとともに、すでにこの地から流出した人も多い中、住民の生活補償問題、今後の地域再生をどうはかったらよいのか皆が考えることになりました。政治家に翻弄され続け、被害を受けるのはそこに住む生活者です。水没を免れた人たちと水没予定地の人たちとの葛藤は今後も続いていきます。もし誰もこの地にいなくなったら本当に地域の崩壊です。加藤登紀子さんも言うように、地元の人たち同士ぶつかり合いながらも本音で語り合い、この方たちの思いを反映しながらしか新たな道は探れないと思います。

また第2部のライブには南こうせつさんが飛び入り出場して下さり大いに盛り上がりました。

それとこのイベントに群馬県川原湯温泉のまちからアピールに賛同して駆けつけてくれた人たちがいたことを決して忘れてはいけないと思います。

この日「八ッ場から地域の再生を考えるみんなの会」の立ち上げが提案されました。
この会が目指すのは
①「八ッ場」の現状と課題を一人でも多くの人々に知らせる。
②「八ッ場」の地域再生プランを地元の人々と共に考える。
③そのなかから、公共事業や巨大開発によって破壊された全国各地の地域を再生させるための法律や制度をつくる国民運動を展望する。
そのために知恵か汗か資金もしくはこれらすべての提供を多勢の方にお願いをするものです。ご意思をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

FAX 0424−67−2951までご連絡ください。

下の写真
左は終了後の交流会で加藤登紀子さんと呼びかけ人やスタッフたち
右はこの実行委員会委員長の渡辺洋子さん