「発達障害ってなあに?」~誰もが伸び伸び活き活き暮らす地域を目指して~

3月26日(日)、吉澤宏次さん(元神奈川県発達障害支援センター相談員)を講師にお招きして生活クラブ運動グループ狛江地域協議会主催の学習会が開催されました。日常生活で「話が通じないなぁ」「すぐキレル」などコミュニケーションがとりづらいと感じることがあり、どうやって接したらよいのか、というメンバーからの声で企画されました。

「車いすを押して身体障害のある方の外出のお手伝いをしています。だらだらとした下り坂に来たときどうしますか」「知的障害のある方の外出をお手伝いしています。前方からかわいい子犬が歩いてきます。しっぽを振ってかわいいしぐさで近づいてきたときどう対応しますか」「視覚障害のある方の外出をお手伝いして、前方が工事中でマンホールのふたがぽっかり空いています。どう対応しますか」など、身近で具体的な質問をグループで話し合って答えるという参加型の進め方でぐっと集中。「犬の絵」「昨日の絵」「もう少しの絵」を描くというお題では抽象的なことの表現のむずかしさをみんなが体験しました。

一般に「空気が読めない、周りが見えていない、一方的に話す、こだわりが強い、パニックに陥りやすい」のが特性とされる発達障害。自分も多少なりともその傾向あると思う人は多いですよね。「著しく困難」と判定される人は文科省の調査では6.5%ですが、グレーゾーンは10%ぐらい。「部屋を片付けて」「髪の毛伸びたね。頭切ってきて」と言われてもどうしたらよいかわからない…などの事例では思わず笑いも。改めて考えてみれば、なんとなくわかってしまう方が不思議ですよね。「字義通りに受け取る」という傾向を知って、具体的に細分化して伝えれば混乱は避けられることもわかりました。これはいろいろな場面で応用できます。

 

「みんな仲良く、皆と一緒と号令され、嫌いな、苦手な勉強も強要される小学校の時代が一番つらかった」という当事者。だからこそ家族や支援者は

①幼児期には認められる、褒められる体験をたくさんして自己肯定感を高める

②学齢期は得意なところを披露するスペシャルタイムを用意

③青年期は苦手なところを捨てる作業をする

④成人期には心地よい居場所を確保するなどの対応が必要です。

 

吉澤さんがキーワードとして示してくださったのが、「聴す」ということ。これは「ゆるす」と読み受容を意味します。

幼児期・学齢期の自己肯定感、自尊心の育ちが将来にわたって大きなエネルギーになる。今からでも遅くない!青年期成人期でもほめよう!⇒よいところを見つけ、具体的にほめる

子育てにパーフェクトはない。子育てが上手とは感じられない親も、みんな頑張っている。⇒親もほめてほしい。

みんなでほめて伸ばそう!⇒地域全体で認め、褒め、伸ばし活き活きと暮らそう!

 

最後は二人一組、三人一組でお互いの良いところを書き出して、そのメモを渡すという大きなプレゼントがあり、参加者が笑顔になる学習会でした。

苦手を多く抱えた人がいる、得意不得意はだれにでもある、いろいろな文化を持つ人がいる。みんな違ってみんないい

(池座俊子)