議会改革を求める陳情、一歩前進となることを期待☆

7月30日の議会運営委員会で陳情第53号「狛江市議会の平成27年度予算特別委員会での当初予算の審査と決算特別委員会での決算の審査から、議員全員での審査を実施するように議会改革を求める陳情」の審査が行われました。これまで 2 回の審査で、全員参加で議論している自治体が圧倒的に多いことは明らかになりましたが、全員参加の場合の場所の確保や質問時間、特別委員会の日数などについての疑問が出されていました。しかし議運て国立市、多摩市、武蔵村山市の議会視察(議会事務局による説明)を行った結果、委員の皆さんの懸念がかなり払拭され、狛江で行うにはどうするか、具体的な方法まで踏み込んだ提案が様々なされました。何よりの前進と感じたのは委員の皆さんが視察を経て、狛江で全員参加でやる場合どうすればよいのか、それぞれの立場で具体的にイメージを持って、議員同士で意見を出し合い、違いを確認しながら、合意点を探っているように感じられたことでした。

また陳情を採択した後、狛江市議会としてのやり方を決定していくうえで、「全員参加での予算、決算審議の方法」を決めるのだから、その手法についても全員参加で議決を行えるよう、(議論は一人会派の意見も尊重して議運で行って、決定は全員協議会で行うなど)方法を検討すべき」「議会改革小委員会では全会一致が旨?とされているので議論しても動かないことが何回かあった。2,3案にまとめ、多数決で決定するなど陳情を具現化できるようにすべき」などの積極的かつ、示唆に富んだ提案もされました。

次回の陳情審査(8月27日9時から)に注目!全員審査についての賛否とその後の審議方法について各会派の意見を持ち寄ることになっています。会派としての意見がまとまっていなかった明政クラブからも積極的な意見が出されることを期待します。そして議会改革の一歩を踏み出した暁には、議員全員で市民への議会報告会を開催できれば市民の信頼が増すことは間違いありません。

都議会でのセクハラやじ、政務活動費の論外な使い方をした兵庫県議会の号泣議員など、議会への信頼が失われることばかりが起こりますが、狛江市議会にはようやく見え始めた改革の兆しを押しすすめ、分権時代の自治体の議論をリードしてほしいと心から思います。(池座俊子)