狛江の放射線量測定

3・11以降、狛江市内でも放射能から子どもたちを守るための学習会、継続的な放射線量測定などが行われています。4月27日「コマエノコドモ」の呼びかけにより、情報交換・意見交換の会が行われました。

狛江・生活者ネットワークでは2011年6月にガイガーカウンターを購入し、ネット事務所向いの狛江市さわら児童遊園で計測を続けており、また市民とともに子どもたちが遊ぶ野川や多摩川の草地、駅周辺で認証保育園の子どもたちが遊んでいる公園などを調査してきました。

狛江市の調査などと比べて数値が高めであることが気になっていたのでコマエノコドモのSさんと同じところを測り、ガイガーカウンターはシンチレーションカウンターに比べて値が高めに出る特徴があることや機器が個体としても高めの数値を表示することを確認しました。

さわら児童遊園の放射線量測定グラフ

 狛江の放射能を測る会は月1回市内40か所を、堀場製PA-1000(ガンマ線線量測定器)で測定。

http://www.ne.jp/asahi/blue-sky-jp/norrie/KHHK_fixed-point_observation_map.html#2013/4/16-18

また地場野菜を安心して子どもたちに食べさせたいと願う「野菜プロジェクト」からはJAや庭先販売で購入した野菜についての報告がありました。今後、狛江市の新しい風補助金に申請し、農家の協力も得ながら1年間調査活動をしたいとのことでした。

狛江市では走行サーベイを購入し、市内の道路の空間線量を測定。その結果は以下に公表されています。http://www.city.komae.tokyo.jp/radiation/

会の参加者からは子どもたちは入り込む植木の間などよりきめ細やかな測定を、市民の要望も入れながら実施してほしいなどの要望も出されていました。

狛江では市内にある電力中央研究所が東京電力福島原発事故前から市内の放射線量を測っており、電研測定値から整理した狛江の自然放射線量は0.064μSv/h(市役所前2008/1~2010/12平均)と考えられます。 

今後も継続的な調査データを蓄積し、子どもたちの安全を確保しなければなりません。安倍政権になって原発輸出もすすめられていますが、「安全な原発」神話を止めなければなりません。脱原発に向けての思いを共有する会ともなりました。(池座俊子)